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怪我をしないためには?

ヨガは決して反動をつけず、身体にやさしい動かし方をしながら「生命の声を聴いて」行いますから、肉体を痛めることは本来ありえません。しかし、近年のヨガブームにより実に幅広い年齢層の方が様々なヨガに取り組むようになりそれに伴い激しい動きをする教室でのケガの報告が増えつつあります。NHKの番組「おはよう日本」ではヨガ教室でのけがはどれぐらい起きているのか?国民生活センターに情報公開請求を行い、体へのトラブルの相談の数や内容を調べたところ。2017年度は40件あり、前年度の2倍近くになったと放送されました。(2018年3月19日放送)

ここでは指導者はもとより、ヨガの指導を受ける側もケガの予防を心掛けるための方法をお伝えしたいと思います。

 

1、よくあるケガのパターンとは?

ケガしやすい部位・・首、腰、肘、肩、手首、膝、太腿裏、背骨

 

ケガの特徴3つのパターン

圧迫系・・・ある部位に必要以上に圧がかかってしまうことで起きる場合をいい、主に関節周囲が多く、膝、首、腰などで多くみられます。

伸張系・・・ある部位が必要以上に伸ばされて痛める場合をいい、筋肉や靭帯などで起こり、ハムストリング(太腿裏)や肩周りの筋肉・靭帯で多くみられます。

転倒系・・・バランスを崩した為に、転ぶ、或いは受身姿勢での時にある部位に強度の力がかかり起きる場合をいい、首、手首、肩、股関節周り、膝、背骨に多くみられます。

 

いずれの場合も、ポーズのアライメント=「基盤」となる手足の配置への意識、配慮が大事で、特に関節の曲げ伸ばしが自然で負担のかからない方向や角度であるかどうかを気をつける必要があります。

 

2、正しく身体を動かすためには・・?

 

ヨガのクラスに参加、またはホームワークの際に、どのように身体を動かしたからよいのか。怪我をしない為に、正しく体を動かす方法は以下の通りです。

 

予め、痛みや気になるところがあればインストラクターへお知らせしておく。

その日によって、体の状態や体調が異なります。今日の自分の状態をあらかじめ伝えることで、インストラクターも指導する際に適切に声がけすることができるようになります。

痛快のところでキープし、決して耐えるような状態をつくらないこと。

程よい痛さで気持ちのいい状態である「イタキモ」を目指します。痛さに耐えても良い結果にはなりません。

競わず、比べず、マイペースをまもる。

つい、「隣の人の方が上手にできている。」「前の人より、私の方ができる。」など周りのことが気になってしまいますが、ヨガは自分自身と向き合うためのものでもあります。自分にあったマイペースでヨガをすることが上達の第一歩に繋がります。

呼吸を止めないで、呼吸が心身へ及ぼす影響力を活用し、上手にコントロールする。

力を入れたり、反動をつける時は呼吸が止まりがちになります。ヨガでは呼吸を大切にしています。そのことを常に念頭に置き、呼吸と身体の動きを上手にコントロールできるようにしましょう。

3.指導者(ヨガインストラクター)の方が注意すべきこと

準備運動的な「ほぐし」を取り入れる。

運動不足の人、高齢者、初心者のためのウォーミングアップになります。急激な変化は体の負担となります。各ポーズを行う前に、そのポーズで使う筋肉、関節などをほぐす動きを取り入れることで怪我の軽減につながります。

反復運動過多損傷の防止となる方法を対象者に合わせて適宜行う。

長時間同じ姿勢でいることにより筋肉や靭帯が酷使させて、痛みやしびれが発症することを反復運動過多損傷といいますが、キープ時間、足巾、手巾への考慮をすることで防げます。

目が届く、手が届くような配慮をする。

指導者一人に対して適当な人数は7~8人といわれていますが、アシスタントの配備、補助具の利用などにより危険を防止する配慮をしましょう。


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