ヨガについて
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アーユルヴェーダにおけるヨガの役割

インドには中国医学に似た「アーユルヴェーダ」という伝統医学があります。

アーユルヴェーダとは生命を守るための知識、科学といった意味があり、約5000年の歴史があるといわれております。現在も脈々と生き続け、受け継がれているインドの素晴しい伝統医学です。

日本においても未病を癒すといった予防医学、又、初期治療といった点からも関心が高まり、徐々に浸透しつつあります。

 

アーユルヴェーダとヨガは姉妹関係にあり、主に肉体面の知識、精神的側面についての知識を教えるアーユルヴェーダと肉体面、霊的な面、意識レベルを鍛えていくヨガを統合して包括的、総合的な心身魂の健康をめざしていこうというのがアーユルヴェーダの教えです。

ヨガのアサナ、呼吸法、瞑想法はアーユルヴェーダにおいて重要な医学的療法として実践されています。

個人の体質、環境、季節、年齢を考慮してアサナ、呼吸法、瞑想を取り入れて治療に生かされています。

 

アーユルヴェーダでは運動は消化の火を高め胃腸の働きを活発にしてくれ、精神的怠惰を取り除き、気力が充実して身体を強健にし、軽快感や柔軟性を与え、心身の疲労回復、口の渇きや暑さ寒さに対する忍耐力を養えるので、多いに運動をするべきであると教えています。

また、老化を遅延させるためにはヨガによるアサナ、呼吸法、瞑想法は素晴らしい効果があり、毎日、無理をしないで継続することによって健康で幸福な人生を送ることができるのです。

 

アーユルヴェーダにおけるヨガ、アサナ

適度な運動のことをヴィヤーヤーマといい、少し息が弾む程度でうっすらと汗が滲む程度の激しくない運動が良く、このような運動はドーシャ(生命エネルギー)を調節して心身の働きを活性化し、消化の火が燃えて消化力が増進します。また、細胞の活性化を促し老化を予防します。

 

・早朝の散歩が大変有効で朝食前に30分から40分位がよいでしょう。

・体質、年齢、環境に応じて過度にならないように行ないましょう。

・朝日や太陽の光をあびることで生体リズムが調節されます。

・激しい運動は午後のヴァータの時間帯にすることが勧められます。

 

ヨガのアサナを行なう適切な時間帯は朝食前が良いとされていますが、このことは、前日の夕食が消化しきれずに体内に蓄積され、カパ・ドーシャが増大しているので身体が重くなっています。朝食前に軽く息が弾まない程度で少し汗がにじむくらいのアサナや散歩をすることが健康を促進し、老化を遅延させてくれます。

朝食前の軽度の運動後に、静かに座り、お祈り、瞑想をし、生かしてくださっている全ての人、自然へ感謝をしてから、食事をいただきます。

消化の火(アグニ)が良く燃える様に、しょうがやレモンをスライスしてお湯に入れて飲むと食欲が湧き、消化が促進されます。それでも食欲が湧かない時は食事を抜くほうが良いでしょう。

 

アサナを行なう場合の留意点

・肉体を動かしながら心や心の奥にあるものへの作用を意識する。

・緊張と弛緩のバランスを考えながら行なう。

・呼吸のリズムを大切にして意識的に呼吸法をコントロールする。

 

ヨガのアサナを行なう適切な時間帯は朝食前が良いとされていますが、このことは、前日の夕食が消化しきれずに体内に蓄積され、カパ・ドーシャが増大しているので身体が重くなっています。朝食前に軽く息が弾まない程度で少し汗がにじむくらいのアサナや散歩をすることが健康を促進し、老化を遅延させてくれます。

朝食前の軽度の運動後に、静かに座り、お祈り、瞑想をし、生かしてくださっている全ての人、自然へ感謝をしてから、食事をいただきます。

消化の火(アグニ)が良く燃える様に、しょうがやレモンをスライスしてお湯に入れて飲むと食欲が湧き、消化が促進されます。それでも食欲が湧かない時は食事を抜くほうが良いでしょう。

 

アサナを行なう場合の留意点

・肉体を動かしながら心や心の奥にあるものへの作用を意識する。

・緊張と弛緩のバランスを考えながら行なう。

・呼吸のリズムを大切にして意識的に呼吸法をコントロールする。

 

トリドーシャ理論

アーユルヴェーダ理論の中で最も重要な心理面、生理面に関する理論にトリドーシャ理論があります。宇宙の全ては五元素(空、風、火、、水、地)で構成されています。

*トリ=3つ。ドーシャ=腐敗させるもの、悪化させるもの

 

身体内において3つのドーシャのバランスがとれていればわたくしたちは健康であるといえます。

ヴァータ

空、風の元素

吹く、動く、乾燥する、継続して行なわれる
生体内、自然環境において全ての動きの要因になるため、身  体内の動きや運動にはヴァータが必要である
ピッタ

火、水の元素

熱、燃やす、暖める
生体内の消化作用、あらゆる物質、自然環境での熱性にはピッ タが必要
カパ

水、地の元素

結合する、包合する、粘着する、水分を含むもの
溶解、粘着の作用、体力、抵抗力、人体を維持する働きを担う

 

体質にあわせたアサナ&呼吸法

ヴァータ体質(ヴァータ増大時)

蓮華座、屍のポーズ、鋤のポーズ、ヨガ、ムドラ、コブラのポーズ、バッタのポーズ、肩立ちのポーズ、弓のポーズ、逆立ちのポーズ、太陽礼拝体操、散歩、ゆっくりと静かな呼吸

ピッタ体質(ピッタ増大時)

肩立ちのポーズ、魚のポーズ、コブラのポーズ、弓のポーズ、バッタのポーズ、屍のポーズ、太陽礼拝体操、シッタリー、深くて静かな呼吸法
カパ体質(カパ増大時)逆立ちのポーズ、鋤のポーズ、弓のポーズ、バッタのポーズ、コブラのポーズ、太陽礼拝体操、ランニング、バストリカ

 

体質に合わせた呼吸法

ヨガアサナを体質に応じて行なうように、呼吸法も体質に沿った呼吸法を行なうとドーシャのバランスを整えてくれます。

トリドーシャを、バランス良くさせるには、ヨガのアサナ、呼吸法、食事法、瞑想をすることが、必要です。

カパ体質右鼻呼吸(右鼻から吸って左鼻から出す)をすることによって陽の働きが高まります。
ピッタ体質左鼻呼吸(左鼻から吸って右鼻から出す)をすることにより、身体の熱をとってくれてピッタのバランスを整えてくれます。
ヴァータ体質交互呼吸法が勧められます。

 

日本ヨガ連盟
ヨガアドバイザー 立花洋子

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